●安積明子氏(政治ジャーナリスト・小池百合子以外派)
小池都知事は自らの実績をことあるごとにアピールしていますが、実際は都議会公明党の政策に乗っかっただけです。独自の政策としては都立病院の独立行政法人化を都議会の場でいきなり表明したが、都民に負担を強いることになりかねない政策を根回しなしに打ち出し、都政を混乱させています。
マラソンの札幌移転騒動でも、IOCが早い段階で決めていたにもかかわらず、その情報が小池都知事に伝えられず蚊帳の外でした。これは小池都知事に抵抗する勢力が確かにいるということ。自民都連との関係を見ても、都知事再選後も状況は変わるようには見えません。こうした敵の多い人物が都知事であることは、都民にとってマイナスです。
もっと小さい自治体の首長のほうが向いているのではないでしょうか。
【※本誌読者アンケート「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答】
※週刊ポスト2020年1月17・24日号