2020年には国論を二分する論争がいくつかあるが、その一つが小泉進次郎氏は「総理候補」か「その器にあらず」か?──というものだ。
本誌・週刊ポストの読者アンケート(※)では【総理候補】33.2%、【そうではない】66.6%となった。そこで見解の異なる2人の識者の意見を紹介しよう。
●開沼博氏(立命館大学衣笠総合研究機構准教授・総理候補派)
小泉進次郎さんは将来の総理に相応しい人材であると思います。東日本大震災後の福島について会って話をしましたが、問題点、課題を整理できており、口だけでなくしっかり勉強をしていました。「福島に寄り添っている」と言うだけの他の政治家とは理解の度合い、能力が違います。
福島以外のテーマや課題についても、自身が専門としている分野については世間で見られている以上にしっかりと向き合っている。
そのソツがないところが嫌味に見えるのか、永田町のなかでアンチが生まれていますが、そうした抵抗勢力も乗り越えていくでしょう。
福島の復興や農業問題など大きな課題に取り組んでいる現在の経験が、彼の総理としての土台を作っていくと思います。