皇室の伝統に則った結婚をする場合、「使者」が必要となる。多くは親族から選ばれるその人物が、婚約内定者・小室圭さん(28才)の家には見つかっていないという。秋篠宮家の長女・眞子さま(28才)との結婚を前に立ちはだかる「使者」の問題。そのキーマンが初めて、重い口を開いた──。
さまざまな障壁がある眞子さまと小室圭さんの結婚。その障壁の一つとなっているのが結納をする際に必要となる「使者」の存在だ。どうやら小室家側の「使者」がなかなか決まらないというのだ。
「使者」は、一般の結納にあたる「納采の儀」の際に、男性側の家族を代表して宮家を訪問し、納采の旨を伝えて結納品を進呈したり、結婚式の当日に新婦をお迎えに上がるなどの役割を果たす。
過去には、2005年、天皇陛下の妹である黒田清子さん(紀宮さま)の結婚の際には、黒田慶樹さんの従兄弟である会社員男性がその役を務めた。
2014年に高円宮家の次女である典子さんが千家国麿(せんげくにまろ)さんと結婚した時には、国麿さんの叔父である千家和比古(よしひこ)・出雲大社権宮司が使者になった。
一昨年、高円宮家の三女である絢子さんが結婚する際には、夫になる守谷慧さんの親戚で、元国立国際医療研究センター病院長の男性がその役割を担った。
「ふさわしい人物が、皇室典範などで定められているわけではありません。ただ、そうした前例を見る限り、一族を代表するにふさわしい、一定の社会的立場を持つ人物が務めることが多いようです。
皇室側にとっては、一族の代表である使者が出ることで、相手側の家柄や経済力を把握しつつ、それを国民にも公にすることにもなるのでしょう。黒田さんの場合は父方の黒田本家の長男、千家さんの場合も父方の叔父でした。もし小室さんが眞子さまと結納をするのであれば、皇室記者の間では、父親の弟にあたる叔父が“第一候補”ではないかといわれてきました」(皇室ジャーナリスト)
◆神奈川の地元で知られた大地主だった
すでに報道されている通り、小室さんの父・敏勝さんは、2002年3月、小室さんが10才の時に、38才という若さで亡くなっている。
「敏勝さんは横浜市役所に勤務する、勤勉で寡黙な方で、都市整備事業を担当していました。当時、佳代さんの実家の生活も敏勝さんが支えていたようで、バイオリンなどの圭くんの教育費も加わり、経済的に厳しくなったそうです。敏勝さんは体調を崩し実家で療養するようになったのですが、ある日、自ら命を絶ったのです。東京西部に佳代さんの実家と一緒に暮らすための二世帯住宅建築を計画中だったので、親しい人はその自死が信じられなかったそうです。
圭さんの祖父は、息子を失ったことに憔悴しきってしまった。食事が喉を通らなくなり、息子の死から1週間後、葬儀が一通り済んだところで祖父も自死したと聞いています」(小室家の知人)
小室さんの祖父は、神奈川の地元でも知られた大地主の三男だった。小室本家からは分家に当たるものの、県内の住宅地に土地を所有していた。
一家を襲った悲劇の連鎖の直後、佳代さんはこんな行動を取ったという。