EDにはストレスなどによる心因性に加え、血行不良など体の異変が原因になっている場合(器質性)もある。動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病になるとEDになりやすいのはそのためだ。それゆえ生活習慣の改善も、ED対策の上では重要になる。
「勃起は海綿体の充血現象ですから、血行をよくする食事を心がけることで、EDの改善が期待できます」
そう話すのは、管理栄養士の松田真紀氏。EDの改善・予防の一助となり得る簡単メニューがあるという。
「血行を良くするためには、まず野菜や魚の脂に多く含まれる『不飽和脂肪酸』を摂取すること。不飽和脂肪酸には血液中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあります。
私のおすすめのメニューはサーモンマリネ。サーモンの赤い色のもとになっているアスタキサンチンという物質には、強い抗酸化作用があるので、血管を修復し、血行改善が期待できる。不飽和脂肪酸がたっぷり含まれているオリーブオイルをかけて食べるのが良いでしょう」(松田氏)
不飽和脂肪酸はナッツ類にも多く含まれている。
「なかでもアーモンドには、抗酸化作用が強く“若返りのビタミン”とも呼ばれるビタミンEも豊富です。コンビニなどでパック詰めで売られている、アーモンドミルクもよいでしょう。お酒なら、赤ワインに含まれるアントシアニンに血液をサラサラにする効果があり、血管の保護・強化に役立ちます。もちろん飲み過ぎはよくありませんが」(松田氏)