各テレビ局の大型特番が目白押しだった昨年の大晦日。10年連続となる民放1位の平均視聴率16.2%を獲得したのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)だった。
なかでも「全部持っていった」と話題沸騰なのは、「新しい地図」の3人だ。
ドラマ『全裸監督』の村西とおる監督に扮した草なぎ剛(45才)がブリーフ一丁で登場すれば、香取慎吾(42才)は超ミニスカ姿の教師役でパンツを見せまくり。演劇部員役の稲垣吾郎(46才)は、2019年のキングオブコント優勝コンビのどぶろっくとコラボしたコントを披露し、「大きなイチモツをください!」と熱唱した。
2016年末のSMAP解散以降はインターネットを中心に活動し、久々の地上波登場となる3人の「下ネタ」にダウンタウンら出演者は爆笑の連続だった。3人は並々ならぬ意欲で収録に臨んだ。
「オファーを受けた彼らは、どうやってダウンタウンを笑わせるかを真剣に考えました。3人は過去に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でも体を張ったコントをしていましたが、“今回は、ジャニーズにいたら絶対にできないことをやる必要がある”と考え、際どいキャラクターを練り上げました」(テレビ局関係者)
周囲からは、どぎつく見える演出を危ぶむ声も聞こえた。
「下ネタに難色を示す事務所関係者もいたそうですが、過去の放送を何度も見返し、“どうすれば爪跡を残せるか”と話し合う3人の熱意に負けて、“今回だけなら”とゴーサインが出ました。彼らはそれほど今回の出演に賭けていたんです」(番組関係者)
なかなか地上波に出る機会のない3人と年末特番の橋渡しをしたのは、元SMAPの中居正広(47才)だった。
「中居さんは3人とはテレビという同じ土俵で切磋琢磨したい気持ちが強かった。それでも彼らがなかなか地上波に出演できないなか、中居さんが芸能界で最も信頼する松本人志さん(56才)に、“年末の特番なら出られるのではないか”と相談したそうです。
中居さんと松本さんは月2回食事をするほどの仲といいますが“売り込み”をすることはほとんどない。そのタブーを今回破って頼んだというのはよほどのこと。その経緯を知っていたから、3人は“中居くんと松本さんのためにも、番組を最高に盛り上げたい”と意気込みました。番組中に草なぎさんが松本さんに、“草なぎ派ですか、中居派ですか?”と尋ねて、あえて“中居”という名前を出したのも、自分たちのために動いてくれた旧友への“お礼”がしたかったからでしょう」(前出・テレビ局関係者)
新しい地図は、1月2日放送の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)の新春スペシャルにも出演して好評を博した。