さらに特筆すべきは、W杯で活躍した海外の超一流プレーヤーが参戦することだ。オールブラックス(NZ代表)として128試合に出場、今回のW杯でも主将を務めたキアラン・リード(NO.8。トヨタ)。「世界最高のフッカー」と称され、W杯で日本代表を苦しめた南アフリカ代表マルコム・マークス(NTTコミュニケーションズ)。26歳ながらオーストラリア代表ですでに中心選手の風格を持つサム・ケレビ(CTB=センター。サントリー)など、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
開幕戦の注目カードは、ともに東京・府中市を本拠地とする東芝対サントリーをまず挙げたい。W杯でジャパンの主将を務めたリーチ・マイケル(NO.8)所属の東芝を、流、松島に加えてCTB中村亮土を擁するサントリーが迎え撃つ(東京・秩父宮、14時~)。
堀江、稲垣に加えて福岡堅樹(WTB)、坂手淳史(HO)などW杯戦士を数多く抱えるパナソニックと、W杯で大活躍したピーター・ラブスカフニ(FL=フランカー)が所属するクボタとの一戦にも注目したい(埼玉・熊谷、13時~)。クボタは今季、NZ代表ライアン・クロッティ(CTB)、豪代表バーナード・フォーリー(SO)という大型補強に成功した。
次節も注目カードは目白押しだ。昨シーズンを圧倒的な強さで制した神戸製鋼と、同3位のヤマハ発動機の一戦(静岡・ヤマハ、1月18日13時~)や、「ジャッカル」姫野和樹(NO.8)が所属するトヨタと、タレント軍団パナソニックの一戦(愛知・豊田、1月18日13時~)などが予定されている。
初めてのスタジアム観戦で気を付けてほしいのは、この時期の寒さだ。カイロや飲み物、ひざ掛けなどで体を温めることが必須だが、筆者のおすすめは携帯用クッション(座布団)。これでシートから伝わる冷たさを軽減できる。防寒対策をしっかり行い、W杯とは一味違った戦いを、スタジアムで楽しんでみてはいかがだろうか。
●取材・文/岸川貴文(フリーライター)