国民の意見が二分されるテーマは様々な事柄にわたっている。横綱・白鵬の一代年寄について、『週刊ポスト』読者アンケート(※)では、【認める】52.6%、【認めない】45.5%と真っ二つに分かれた。相撲通の論客にそれぞれの見解と、その理由を聞いた。
●ヨネスケ氏(落語家・認める派)
34歳8か月で43回の優勝ですからね。一代年寄を与えないと、日本出身じゃないからだと解釈され、差別問題、国際問題になってしまう。
決定権は協会にあるが、一代年寄は功績著しい力士が、引退後も現役時代の四股名を名乗れる制度なんでしょう。白鵬に認めなければ、今後、(優勝回数22回の)貴乃花に匹敵する日本人横綱が出てきても、与えられなくなりますよ。
たしかに品格は問題。ただ、それを理由に認めないなら、本人にはっきり、“エルボーや張り手を使ってどんなに優勝しても、一代年寄は認められないよ”と言うべき。万歳三唱、三本締めにしても、日本の文化を知らないのだから、教えてあげないと。
問題はあっても、八百長問題などの時に矢面に立ち、信頼回復に努めてきたのは白鵬じゃないですか。