ライフ

市販薬と食品NG組み合わせ、胃腸薬×ステーキや便秘薬×牛乳

胃腸薬にも飲み合わせがある

 手軽に手に入る市販薬。常備している人も少なくないだろう。しかし、食べ物の組み合わせ次第では、薬効を台無しにしたり不調の要因となったりすることも。

インターネットやドラッグストアで容易に手に入るようになったからこそ知っておきたい、食べ物・飲み物と身近な市販薬のNGな組み合わせをご紹介しよう。

※監修/銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘さん(薬同士ののみ合わせや副作用に詳しい)

◆解熱鎮痛剤(アスピリン・無水カフェイン配合)×コーラ

炭酸の気泡が胃で拡大して胃酸が大量に分泌されると、鎮痛成分であるアスピリンが溶けにくくなり、作用が半減。また、同じく鎮痛成分の無水カフェインとカフェイン含有のコーラを併用すると、過剰摂取となり頭痛やめまい、動悸、嘔吐などを起こす可能性が。

◆鎮咳去痰剤(無水カフェイン配合)×エナジードリンク

気管支を広げて炎症を抑え、呼吸を楽にする成分無水カフェインにエナジードリンクを併わせると、過剰にカフェインの作用が増強される。その結果、不眠やイライラ、動悸などの副作用が出やすくなる傾向がある。

◆便秘薬(ビサコジル配合)×牛乳

ビサコジルを主成分とする便秘薬は、酸性の状態の胃では溶けず、中性でのみ溶けるように製剤されている。そのため牛乳で胃酸が中和されると、腸に届く前に胃の中で溶け出してしまう。薬の効果が充分に発揮できないばかりか、胃痛、胃粘膜障害を起こす要因に。

◆便秘薬(ビサコジル配合)×おなかの調子を整えるトクホ

「おなかの調子を整えるトクホ」食品は、トウモロコシなどから抽出した水溶性食物繊維が多く配合され、排便を促す効果が期待されているが、併用すると便秘薬に含まれる大腸を刺激する成分ビサコジルの薬効が強く出すぎてしまう。腹痛や下痢、吐き気をもたらす可能性が。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《追加生産決まる人気ぶり》佳子さまがブラジル訪問で神戸発ブランドのエレガントなワンピースをご着用 ブラジルとの“縁”を意識されたか
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンを食べようとしたらウジ虫が…》「来来亭」の異物混入騒動、専門家は“ニクバエ”と推察「チャーシューなどの動物性食材に惹かれやすい」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 長嶋一茂のヤクルト入りにカネやんが切り込む「なんで巨人は指名しなかったのよ。王、理由をいえ!」
週刊ポスト
タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン