ハイスペック男性との出会いを楽しむ「港区女子」の主な活動の舞台は、そうした男性たちとのお食事会やパーティーだ。そんな彼女たちが“女子会”を開くとどうなるか。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏が、この年末に起きたあるバトルをリポートする。
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港区女子は、基本的に女子だけで大勢が集まる飲み会は開かない。男性を交えたお食事会のあと、仲のいい女子2~3人だけで“反省会”をすることはあっても、5人以上で集まることはあまりない。みんな可愛くてファッションも洗練されていて、モデルのようなスタイルの子ばかり。当然、プライドも高い子が多いから、本当に仲が良くないとキャラがぶつかりあうことがあるからだ。
ところが年末、8人もの港区女子が集まる飲み会が開かれてしまった。それぞれ2~3人ずつのグループで忘年会を開いていたのが、1軒目で知り合い同士がいて合流し、2軒目でまた合流し──ということになった。港区女子の世界は狭いので、顔は知っている、一緒にパーティーに参加したことがあるというケースは少なくない。とはいえ、8人集まると、それほど仲良くないメンバーがテーブルを囲むことになる。
そして3軒目、アルコールが進んだからか、バトルが起きた。男性からの「愛されエピソード」の自慢合戦になってしまったのだ。
マキコ(仮名、以下同)は、惚れっぽい性格で、もともと不倫体質。モデル事務所に所属していたこともあり、中学までバレエをやっていたことからスラリとした体型で男性たちからとてもモテた。
常に2~3人と同時進行し、自分に一番何をしてくれたかで優先順位が変わるのだという。
そんなマキコが「会社を経営している彼が、妻と不仲って言ってて。私と早く結婚したいって」と不倫中の誰もが言うようなことを語りつつ、「奥さんが不在のとき、ヒルズの自宅に上がって泊めてもらった。その時、奥さんのいらなくなったらしいブランドバックももらっちゃったし」と、誰もがひくようなエピソードを笑いながら話すと、なぜか他のコのマウンティング魂に火がついてしまったようだった。
同じくモデルをしていて不倫中のエミは、「私の彼は息子の運動会に行かずに、私のモデルのイベントに大きな花束持ってきてくれた」「奥さんが妊娠で入院したから留守にできるって、海外旅行に連れてってくれた」などゲスい自慢話を展開。
すると、私も初対面だった別の港区女子はインスタを開いて見せてきた。
「うちのサンタさんは季節関係なく毎月プレゼントをくれます笑」──そんな書き込みで、誰もが知る有名ブランドのオレンジ色の紙袋の写真が載っていた。酔っているからか、ストレートな自慢を繰り広げる。