いわく「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」「生きてることが社会奉仕」「人間は酸素を吸うと二酸化炭素を吐くらしいが、俺は酸素を吸うと名言を吐いてしまう」……。“ホスト界の帝王”ことROLAND(ローランド)の名言の数々が、若年層を中心に大きな支持を集めている。
歯の浮くようなフレーズに加えて華麗な金髪とたくましい肉体、「避妊」のために装着しているというサングラスなど、フィクションの世界から飛び出してきたような強烈なキャラクターで“ローランダー”と呼ばれる熱狂的なファンを量産。2019年3月に刊行された初の著書『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』(KADOKAWA)は増刷を重ね、15万部超のヒットを記録した。
現在はホストとしては第一線を退いているものの、タレント・実業家として各メディアに引っ張りだこ。“ホスト界の帝王”という仰々しい肩書きが示すように、大小のホストクラブがひしめく歌舞伎町で名をあげたROLANDだが、現役時代の力量はどれほどのものだったのだろうか。業界に明るいホスト専門誌の元編集者A氏は、以下のように語る。
「近年の歌舞伎町には、ROLANDよりも売上金額や指名本数が多いホストも存在します。とはいえ、プレイヤーとしてもトップクラスの実力があったことは間違いありません。ホストが売上記録を狙うときの常套手段である売掛(ツケ)を自ら禁じていた点も、プロ意識の高さを感じさせます。そもそもあまり数字に固執するタイプではなく、あくまでもSNSやメディアを用いたセルフプロデュースを重要視していたようです」(A氏、以下同)
かつては「東城誠」という源氏名を用いていたROLAND。前出のA氏によると、思わず二度見してしまうようなド派手なルックスや、突き抜けた“オレ様キャラ”は東城誠時代に確立されていったのだという。当時から人気ホストとしての地位を手にしていたものの、2017年に突然「ROLAND」に改名した際には冷ややかな声も少なくなかったそうだ。