英国王室のヘンリー王子(35才)とメーガン妃(38才)が1月8日、インスタグラムで「王族引退」を表明し、世界中を騒がせている。
メーガン妃がヘンリー王子と結婚したのは、2018年5月のこと。アメリカ人、肌の色、年上、バツイチ、元ハリウッド女優というバックグラウンドは、英王室にとって、極めて異色の存在だった。当初は多様性が重視される現代の価値観にふさわしい人物との評価も多かった。エリザベス女王もメーガン妃が一日でも早く王室になじめるよう、支えてきたとされる。
しかし、時間が経つにつれて、新風を吹き込むはずのメーガン妃の振る舞いに眉をひそめる人が増えていった。英ロンドン在住のジャーナリスト・木村正人さんはこう話す。
「長男アーチーくんが生まれる1か月前の昨年4月、王室の住居であるケンジントン宮殿を個人的な理由で出て、ウィンザー城の『フロッグモア・コテージ』に移り住んだあたりから風向きが変わりました」
夫妻の引っ越しに合わせ、フロッグモア・コテージは改装が行われたが、その費用は約300万ドル(3億3000万円)といわれ、それには税金が充てられた。
「新しい子供部屋だけでなく、メーガン妃の出身地である米カリフォルニア風の庭園を造ったり、ヨガスタジオやジムまで作られたそうです」(英メディア関係者)
ほかにも、湯水のごとく税金を使う“浪費癖”が報じられ、メーガン妃は次第に国民の非難の的へと変わっていった。国際ジャーナリストの山田敏弘さんは次のように言う。
「メーガン妃はアーチーくんを妊娠した際、出産前の妊婦を祝うベビーシャワーを米ニューヨークで開催し、パーティー費用として約43万ドル(約4700万円)を費やしたといわれています。内訳はアメリカとイギリスをプライベートジェットで行き来した交通費が25万ドル(約2700万円)、滞在先のホテル代が5日間で1万ドル(約110万円)などと、大々的に報じられました。
そうした行為が“王室の一員であることを笠に着て、メーガン妃はやりたい放題している”というイメージを広げていったのです」
一方、批判を浴び始めたメーガン妃は、昨年10月にドキュメンタリー番組のインタビューに応じ、「私に大丈夫と声をかけてくれる人は周囲にいない」と孤立を語っていた。
「それは過去にダイアナ元妃が王室での孤立について語ったインタビューを思い起こさせるものでした。“王族は不満を言わないもの”という信念を持つエリザベス女王にとって、そのインタビューが逆鱗に触れるものだったことは想像に難くありません」(国際ジャーナリスト)