スポーツ

白鵬 好き放題の“暴君”的言動への懸念と批判強まる状況

もう「暴君」を誰も止められない(写真/共同通信社)

 大相撲初場所は、横綱・白鵬が2日連続で金星を配給し、4日目から休場。翌日には横綱・鶴竜も休場に追い込まれ、大波乱の幕開けとなった。

 白鵬が3日目に対戦した妙義龍(前頭1)は過去に20勝1敗と圧倒してきた相手だったが、右を差しに出た白鵬は突き落としであっさり土俵に手をついた。この黒星は「場所前の過剰なまでのリップサービスが災いした」(協会関係者)とみられている。

「妙義龍との一番では、立ち合いで張り手もカチ上げも見せなかった。場所前のインタビューで白鵬は、批判の多いカチ上げなどについて“作戦の一種”だと強調し、『相手によって立ち合いを変えていく』と明言。どんな取り口でも勝てることを見せつけるつもりだったのだろうが、かえって脆さを露呈する結果になった」(同前)

 一方、その前日の遠藤(前頭1)との取組では、張り手とカチ上げを使いながら、負けを喫した。

「白鵬は左張り手からの右カチ上げで遠藤の顔にヒジをぶつけようとしたが、遠藤が左に変わって右エルボーをいなしながら踏み込んだ。遠藤が得意の左四つとなり、最後は左足を相手に絡める切り返しで白鵬が裏返しになりました」(担当記者)

 白鵬が背中に砂をべったりとつけて花道を引き揚げるなか、場内には座布団が舞い、地鳴りのような“遠藤コール”が沸き起こった。

 大歓声の理由は、遠藤が幕内屈指の人気力士であることだけでなく、優勝回数43回を誇る白鵬の“暴君”のような言動も影響しているだろう。

「優勝インタビューでの万歳三唱(2017年11月場所)や三本締め(2019年3月場所)などの問題行為を繰り返し、横綱審議委員会などの批判を受けて一時期は自粛していた立ち合いのカチ上げや張り手も再び“解禁”した。そうした姿勢への批判が根強くある」(同前)

関連記事

トピックス

広末涼子(時事通信フォト)
【自称・広末涼子容疑者が逮捕】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
麻布台ヒルズの個展には大勢の人が詰めかけている
世界的現代美術家・松山智一氏が問いかける“社会通念上の価値の正体” 『うまい棒 げんだいびじゅつ味』で表現したかったこと
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン