中国東部の上海市や浙江省、江蘇省で、昨年9月から12月まで約3か月の間に、レンタカー会社や個人の富裕層からフェラーリやポルシェ、ロールスロイス、ランボルギーニなど高級車ばかり約1000台をレンタルし、それらの高級車を担保として約1億元(約16億円)もの金を借り、挙句の果てには踏み倒すという事件が発生していることが明らかになった。
犯人は浙江省出身で31歳、苗字が「呉」という女とだけ分かっているが、いまだに姿を隠したままで、警察で行方を追っているという。地元紙『重慶晨報』が報じた。
2019年9月、呉に計210万元(約3360万円)の価値があるポルシェ2台を、1日800元(1万2800円)で貸した上海在住の李さんによると、呉は昨年12月中旬まで、5日分ずつ4000元(6万4000円)のレンタル代金を李さんの銀行口座に振り込んでいたが、その後は支払いが滞るようになり、呉と連絡がつかなくなったという。
このため、李さんはGPS(全地球測位システム)で、ポルシェの場所を特定。1台は浙江省の省都、杭州市に、もう1台は同省の台州市にあったという。
同様に、呉にフェラーリを1日2000元(約3万2000円)で貸した上海市在住の男性も呉の振り込みが途切れたため、GPSで車を探したところ、李氏の車と同じく台州市内の倉庫に保管されていることを突き止めた。