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MLBが導入の「ワンポイント禁止」、日本野球には不要論も

「ワンポイント」に活路を見出し大成した遠山奬志(写真:時事通信フォト)

 今季からメジャーリーグでは投手は打者3人、もしくは回を終了するまで投げなければならない新ルールを導入する。これによって、1人の打者を抑えるためにマウンドに上がる“ワンポイント”登板という概念は基本的に消滅する。

 1月22日に行われたNPBの12球団監督会議では、「ワンポイント禁止ルール」が話題に上った。今季の導入は見送られたが、来季以降にどうするか監督の意見を聞きつつ、アメリカの動向も注視しながら決めていくという。近年、申告敬遠やコリジョンルールなどアメリカに倣ってルールを採用する例は多く、ワンポイント禁止が実現する可能性も十分ある。だが、そこに批判的な声も少なくない。野球担当記者が話す。

「導入の目的の1つに、試合時間の短縮があると考えられます。ただ、時短に捉われて野球の面白さを損なっては元も子もない。試合内容が面白ければ、時間が長くなってもファンはついてきますよ。

 ワンポイント登板があるからこそ、ファンも『左の代打を出したら、左投手が来るから、右打者のままで行くのかな』など推理しながら野球を楽しめる。このような駆け引きこそ、采配の妙であり、野球の魅力の1つでしょう。力対力の勝負だけでなく、頭を使った作戦のせめぎ合いにも日本のプロ野球の良さがあった。

 しかし、セパ両リーグとも予告先発制が定着したこともあり、近年は読み合いの要素が少なくなっている。なんでもかんでもメジャーに従えばいいわけではない。ワンポイント禁止はプロ野球を単純化するルールだと思いますね」(以下同)

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