深夜0時から明け方までしか開いていない、常連客から「深夜食堂」と呼ばれる「めしや」を舞台に、作れるものなら何でも作ってくれるマスターと客の交流を描いた漫画『深夜食堂』。その作者である安倍夜郎氏と、同じ高知県出身の漫画家・左古文男氏の二人がこれまで食べてきたスタミナ食について語り合った。
左古:連載300回を超えた『深夜食堂』の中で、スタミナにこだわった話は出てきますか。
安倍:スタミナ丼を描いた回がありますね。
左古:具材はなんですか。
安倍:ニンニク醤油で炒めた豚バラを丼飯に乗せて、その上からとろろをかけて、生玉子を落としたというものです。
左古:いかにもスタミナがつきそうですね。
安倍:スタミナと聞いてイメージするのは、豚肉とニンニクですよね。それに玉ねぎなんかを足して甘辛く炒めると、ご飯が進む惣菜になる。スタミナ定食というと、どこの店でもだいたいそんな感じですよね。