「隣家の巨木が倒れ、うちの別荘の屋根を直撃しました。天井に穴が開き、壁や床は雨水で水浸し。修理には3か月かかり、費用は450万円。それなのに彼らから謝罪もなく、連絡をしても返事がなかなかない。被害の補償についても、秘書のかたからメールで“賠償責任は発生しない”の一点張りでした」
沈痛な面持ちで被害の深刻さを訴えるAさん。Aさんが言う“隣家”とは、丸川珠代参議院議員(49才)と大塚拓衆議院議員(46才)夫妻だった──。
テレビ朝日アナウンサーだった丸川議員は2007年に退社後、参院選に出馬し、初当選。“安倍ガールズ”の筆頭として環境大臣や東京オリンピック・パラリンピック担当大臣などを歴任してきた。
一方、大塚議員は銀行マンを経て2005年の衆院選で初当選。2009年に一度落選したものの、2012年以降は当選を続け、現在は内閣府副大臣を務めている。ふたりは選挙応援が縁で2008年に結婚し、2012年6月には第1子が誕生している。
軽井沢駅から車で10分ほど。カラマツ並木の見事な景観で新日本街路樹百選にも選ばれた通りの両側に広がる、深い緑に囲まれた歴史ある別荘地。Aさんがその中の一戸建てを別荘兼仕事場として借りたのは、2008年のことだった。
隣家の丸川夫妻とは、Aさんの別荘でお茶をしたこともある間柄だったという。
「初めてお会いしたのは、2009年の選挙後の秋です。私はテレビを見ないので、おふたりが誰なのか知りませんでした。庭越しにご挨拶をして、少し世間話をしてから“お茶でもどうですか?”とお誘いすると、おふたりでいらっしゃいました。丸川さんは滑舌がよくて、小柄でかわいらしいお嬢さんだなという印象。
その時、ご主人が落選されたことを話されたので政治家だと知り、その後、ネットで隣の別荘を利用しているのが丸川夫妻であることがわかったんです。夏に1度程度しかいらっしゃらないようですが、お会いすれば挨拶もしますし、立ち話もします」(Aさん)
◆たった一言言ってもらえれば…
昨年10月12日夜に中部地方から関東、東北までを襲い死者・行方不明者合わせて89人もの犠牲者を出した大型台風19号は、軽井沢にも大きな被害をもたらした。