「入院して高齢化社会について考えてみた」。臍ヘルニアの手術のために緊急入院した堀江貴文氏は先頃、自身が寝たきりになった状況に照らし、高齢者の生き方や超高齢化を迎える日本社会の先行きについて、様々な意見を語った。さらに発売即増刷となった最新刊『雇用大崩壊~マンガある若手技術者の会社を変える挑戦~』では、それが日本企業にとって世界規模のビジネスチャンスであるとも指摘している。その理由とは?
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GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonの米国を代表する巨大IT企業)にどう対抗するべきかといった質問をよく受けるが、私が携わっている「宇宙関連産業」に最もその可能性があることは指摘してきたが、その他、比較的、誰もが参入しやすいジャンルで言えば、テクノロジーを使った高齢化社会の最適モデルの提示かもしれない。
日本は世界でもトップクラスに、高齢者が多い国だ。そのため、高齢者の弱った身体を支える技術の研究開発が飛躍的に進んでいる。
例えば筑波大学発のベンチャー企業サイバーダインは、高齢者向けのパワードスーツを作っている。加齢で弱ってしまった膝や腰をサポートして、若い頃と同じように動き回る手助けをしてくれる。
こうした身体を拡張するような技術革新に、超高齢化社会を控える日本のメーカーは向いているのではないだろうか。
テクノロジーの力を借りられる道筋が立てば、人生100年時代だろうと、それ以上の超高齢化社会だろうと、まったく悲観するような話は出てこなくなるだろう。
不慮の事故や病などが理由で、腕や足を欠損した人たちが、義手・義足のサポートにより、健常者とまったく同じか、それ以上の身体能力を発揮している例もある。 パラリンピックでは、競技によっては、健常者の記録をパラリンピックアスリートが上回っていることも少なくない。
その是非はともかく、いずれは障害者でなくともカジュアルに、身体拡張を試したいという社会になるかもしれない。