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新型肺炎 早期発見のため知るべき“超・初期症状”とは

マスクを買い込む人も(写真/AFP=時事)

 新型コロナウイルスの潜伏期間は10日~2週間程度とされ、発症後は重篤化のスピードも速いことが分かっている。そうであれば、早期発見のために“超・初期症状”を知っておく必要がある。

 感染者数が増加する中、中国の医師らによる研究チームが早くも「感染者の症例報告」の論文を医学誌に発表した。新型肺炎については不明な点が多いものの、論文には気になる「初期の初期」の症状が記されている。

 英医学誌「ランセット」オンライン版に掲載された患者41人の症例報告には、発症者に多い一般的な症状として「発熱」(98%)、「咳」(76%)および「筋肉痛または疲労」(44%)があげられた。感染症に詳しい大阪健康安全基盤研究所の奥野良信理事長が解説する。

「報告された症例を読み解くと、初期症状として“痰が絡まない乾いた咳”が出る人が多いようです。一般的に『コンコン』した咳と表現することが多い空咳は、多くの患者で見られる初期症状と言えそうです」

 論文には他の症例として、少数ではあるが「喀血(かっけつ=咳とともに血を吐く)」「頭痛」「下痢」を発症したケースもあったと報告されている。

 武漢大学人民病院の医師が発表した別の論文では、発熱、疲労、乾いた咳の他に、少数例ながら「軽度の食欲減退」「疲労」「悪心」「嘔吐」、心血管系の症状として「動悸」「胸部圧迫感」、目の症状として「結膜炎」などが出ることもあると報告された。奥野氏が続ける。

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