映画『HiGH&LOW THE WORST』、ドラマ『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)など数々の話題作に出演する俳優・塩野瑛久(25才)。作品ごとにまったく異なる役を演じ分ける姿は、まるで俳優になるために生まれてきたようだ。しかし、本人はもともと俳優になるつもりはなかったらしい。
「昔は特にやりたいこともなく、高校にも進学せずに実家のクレープ屋を手伝っていました。はっきり言ってちゃらんぽらんだったんです(笑い)。そんな時、オーディションを受けたらファイナル審査まで進んだ。そこで初めて、目の前のことに真剣に向き合いたいと思いました」(塩野・以下同)
その結果、見事に賞を受賞。華々しい俳優人生のスタート!……と思いきや、現実はそう甘くはなかった。
「最初に出演したドラマでは、セリフが全然なくて悔しい思いをしました。『HiGH&LOW THE WORST』で演じた小田島有剣も、物語がしっかりあるキャラクターではないですし。でもせっかく出演するからには、“ただそこにいるやつ”で終わりたくなかった。だから、見た目や雰囲気からしっかり役作りをして、撮影に挑みました。そうしたら、ファンのかたが喜んでくれたんです」
アクの強い役を演じることが多いからか、素顔もミステリアスなイメージがあると言うと、塩野はうれしそうに笑った。