心臓の検査には他に、超音波を用いて心臓を画像にし、心臓の動きや弁の状態、血液の流れなどを観察する心エコー検査がある。
「超音波は体に害がないといわれているので、心エコーは何歳からでも受けられます。心臓肥大や心臓の雑音などがない人でも、50歳になったら受診する。頸部エコー検査では“ごく初期の動脈硬化”もわかるので、こちらも50代になったら3~5年に一度は受けてもいいでしょう」(谷本医師)
眼の異常を見つける眼底検査に関しては、「年齢の“上限”はない」と二本松眼科病院の平松類医師。
「緑内障の罹患率は、40代では20人に1人、70代以上では10人に1人という調査結果があります。できれば40歳から5年に1回、70歳からは2年に1回程度は受けるほうがいい。
患者さんのなかには、“体が悪くなって動けなくなっても、目は大切にしたい”“1年くらい命が短くなってもいいから、見えることを優先したい”という人が多い。何歳になっても検査を受けてかまわないと思います」
※週刊ポスト2020年2月14日号