芸能

多彩な人材を輩出したロマンポルノ 名を連ねた後の名優達

柄本明もロマンポルノ作品に名を連ねた(共同通信社)

「ロマンポルノは監督やスタッフ、俳優、女優をはじめ多彩な人材を輩出し、映画文化の歴史を作ってきました。それまで無名だった人物がロマンポルノをきっかけに有名になっていった例は数え切れません」

 そう語るのは映画評論家/映画プロデューサーの寺脇研氏だ。石原裕次郎や吉永小百合ら銀幕の大スターが活躍する大手映画会社だった日活は、1960年代半ばから経営不振に陥り業績が低迷。その打開策としてポルノ映画の製作へと踏み切り、1971年に日活ロマンポルノがスタートした。多くの監督が日活を辞める一方で、藤田敏八、神代辰巳など若く新しい才能が登場した。

「彼らは他の監督が忌避するポルノというジャンルの中で、それでも映画を撮りたいという情熱を持っていました」と寺脇氏は言う。

 彼らはポルノ映画というフォーマットに則りながら、脚本や演出では自由な表現を試みることで、単なる煽情的な映画には留まらない高い評価を獲得していった。

 若き才能の登場は、俳優たちの世界でも同じだった。

「舞台を主戦場にしていた多くの無名俳優が、ロマンポルノを通じて世の中に出ていきました。その意味でロマンポルノは、若手俳優の登竜門だったと言えるでしょう」

関連記事

トピックス

日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の調書】「女装は人を楽しませるためだと思っていた」ススキノ事件・被害者の姉と長男が「真実を知りたい」「釈放シナリオへの怒り」
NEWSポストセブン
中国でも活躍
長澤まさみ、中国進出大成功で大手電気自動車メーカーCM起用 それでも超えられない“中国人がもっとも愛した日本人”
女性セブン
田村瑠奈容疑者の猟奇的な側面が明らかになってきている
「実は頭がないんです」…女装姿の防カメ映像を刑事に見せられ「あっ、パパだろうな」 ススキノ事件・被害者妻が事件を知った瞬間 田村瑠奈被告(30)への思い
NEWSポストセブン
今回の事件で宝島さん夫妻が死亡した後、5月15日に真奈美容疑者が会社の代表取締役に就任していた。
【那須2遺体】宝島さん長女・真奈美容疑者(31)が韓国人元夫とのロサンゼルス生活で味わっていた“挫折”「内縁夫の逮捕後も、何食わぬ顔で親の会社を引き継ぎ……」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「にゃんこスター」のアンゴラ村長
にゃんこスター・アンゴラ村長の写真集“異例のヒット”の理由 芸人としての再ブレイクも間近か
NEWSポストセブン
沢田研二、全国ツアー東京公演に妻・田中裕子が来場し会場にどよめき いつもとは違う“センター席”に堂々と座った裏事情
沢田研二、全国ツアー東京公演に妻・田中裕子が来場し会場にどよめき いつもとは違う“センター席”に堂々と座った裏事情
女性セブン
訪日外国人観光客数が3か月連続で300万人を超えた。観光客らで混雑する原宿・竹下通り(イメージ、時事通信フォト)
訪日観光客がSNSには決して出さない「日本」への本音 「日本で暮らすことは不可能」「便利に見えて役立たない」と感じた理由
NEWSポストセブン
北川弁護士(神戸大学のHPより)
【関西検察の神】北川健太郎弁護士(64)が酒に酔った部下を…準強制性交等容疑で逮捕「男性記者に風俗店“取材”を勧め、女性記者にボディタッチ」「北川さんは性犯罪にも熟知しており立件されないと踏んでやったのでは」
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、高校時代に密かに開設していたインスタグラムの“プライベートアカウント” 写真が全削除された事情
女性セブン
King & PrinceとNumber_iが出演のTBS『音楽の日』 “乗り込む気満々”のファンに赤坂周辺は厳戒態勢、本人たちは関係良好をアピール
King & PrinceとNumber_iが出演のTBS『音楽の日』 “乗り込む気満々”のファンに赤坂周辺は厳戒態勢、本人たちは関係良好をアピール
女性セブン
所属していたアミューズが声明を発表
《アミューズが「強い憤り」緊急声明》都知事選で「三浦春馬さんの選挙ポスター」をYouTuberが大量掲示 ファンは「不謹慎すぎる」と悲痛の声
NEWSポストセブン
歌舞伎界の将来を支える立場に就いているのに…
【愛人と半同棲報道】三田寛子に怒られた中村芝翫 国立劇場養成所“指導者”就任をアピールできない理由
週刊ポスト