東京五輪・パラリンピックの開会宣言は、いずれも名誉総裁を務める今上天皇が行なう。
「過去3回の日本開催の五輪でも、すべて天皇陛下が名誉総裁でした。パラリンピックも合わせての名誉総裁就任は今回が初めてになります」(宮内庁関係者)
それゆえ両方の開会式に出席するのはもちろん、競技観戦も公務となる。注目はどの競技を観戦するかだ。
「前回の東京五輪では、昭和天皇・皇后両陛下は大会2日目に駒沢陸上競技場で行なわれた、サッカーのブラジル対アラブ連合を観戦。ロイヤルボックスから身を乗り出すように、前半45分間、熱心にご覧になりました。
必ずしも日本代表の試合にいらっしゃるわけではなく、バレーボールは男子のルーマニア対ブルガリアを観戦されました。その他に柔道の重量級を、講道館長(当時)の喜納履正氏に説明を受けながらご覧になりました」(同前)
今回は、今上天皇は「野球」を、雅子皇后は「ソフトボール」を観戦するのではないかという見方がある。
「陛下は乗馬、テニス、登山、スキーをこなすスポーツマンです。観戦ではとくに野球が大好きで、学習院初等科時代には巨人V9時代の外野手で1971年の日本シリーズでMVPを取った末次利光選手の大ファンでした。
雅子さまは田園調布雙葉中学時代、ソフトボールで4番サードとして活躍。高校1年で編入したマサチューセッツ州ベルモント・ハイスクールでも4番セカンドとして活躍しました」(皇室担当記者)