新型コロナウイルスによる影響を受け、今春に北京で開催される予定だった嵐のコンサートが延期する可能性が高まったという──。
厳しい冷え込みとなった2月上旬の昼さがり。六本木の路地にあるビルに、嵐の松本潤(36才)と櫻井翔(38才)の姿があった。
「ここは、主にイベントやコンサートの練習をする“稽古場”です。この日は嵐のメンバーが、秘密裏に集まったそうです。都合の付くメンバーだけだったとか。関係者の間では、“北京公演について話し合われたのでは?”と噂されています」(芸能関係者)
嵐は昨年11月、デビュー20周年の会見で、今春に中国・北京でコンサートの開催予定があることを発表している。しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るっていることもあり、開催が危ぶまれていた。
新型コロナウイルスは、日本のエンタメ業界にも大きな影響を与えている。日本のロックバンド・Suchmosは、2月上旬に予定していた中国での3公演中止を余儀なくされた。渋谷すばる(38才)も3月のアジアツアーの中止を発表した。この“コロナショック”は、嵐にも大きな影響を及ぼしていた。
「嵐の北京公演も、見送られることになりそうです。4月か5月の予定で調整が進められていて、収容人数5万人以上の会場も押さえてありました。しかし収束の気配が全く見えない中、“開催は困難”との判断が下されるようです」(前出・芸能関係者)
開催予定の会場に確認すると、嵐のコンサートの予定会場であることを認めたが、開催日時や中止に関しては「わからない」と言うのみだった。
中止への動きを、メンバーは断腸の思いで見守っているという。
嵐は昨年末に外務省から日中の文化・スポーツ交流を推進する親善大使に任命されている。北京公演の実現には並々ならぬ意欲を持っていたはずだが、メンバーは中国開催という点で、別の熱い思いも抱いていた。
「今年の年末で活動を休止する嵐は、昨年11月、アジアのファンに“20年分の感謝の気持ち”を伝えるため、ジャカルタ、シンガポール、バンコク、台北の4都市を訪問しています。しかしスケジュールの関係で、中国は訪れることができなかった。それだけに北京公演の重要度は高かったんです」(前出・芸能関係者)
春までに、現在の感染状況が収まっているとは考えにくい。決行か中止かの決断が迫られる中、メンバーやスタッフ、そして5万人以上もの観客の感染リスクを考えると、中止はやむを得ないだろう。
だが、ファンを失望させたままでは終わらせない。松本や櫻井は冒頭の会合で、そんな思いを闘わせていたに違いない。