最も情報に「信頼性」が求められるNHKでお天気お姉さんを務めた経験を持つ気象予報士の三ヶ尻知子さん(48)と寺川奈津美さん(37)。現在はそれぞれ民放の番組でお天気コーナーを担当する2人がNHK時代の思い出や“独自のルール”を明かした。
寺川:実は気象予報士試験を目指していた時に三ヶ尻さんの講義を受けたことがあるので、対談させていただけるなんて光栄です!
三ヶ尻:そうだったんだ。私はNHKが気象予報士を民間会社から採用した際の第1号でした。なのでスタッフに「新風を吹き込んでくれた」と言われて嬉しかったです(笑い)。
寺川:凄いことです! それに三ヶ尻さんといえば2000年代に放送されていた『お元気ですか日本列島』の天気予報で、「お天気の旅に出発進行~(と言いながら拳を振り上げるポーズ)」とポップに演出なさった発案者だと先輩に伺いましたよ。
三ヶ尻:NHKといえばお堅いイメージだったけど、許される限り皆さんに楽しんでもらおうとチャレンジしました。私自身、あのフランクなノリが受け入れられたのは驚きでした。でも、19時台の『ニュース7』は相当、お堅かったんじゃない?
寺川:そうですね……。とにかく原稿通りに喋るのが鉄則で、民放以上に間違ってはならない独特な雰囲気がありました。
三ヶ尻:私は『お元気ですか』では原稿を書かずに好きに喋らせてもらっていましたね。
寺川:凄いです。当時は私にはそのような力量がなかったので、かえって原稿通りに読む型を叩き込まれて良かったですよ。