芸能

紅茶CMが変化 小泉、あややの時代から今はイケメンも登場

紅茶CMに出演している伊藤健太郎

 時代の移り変わりを示すのがCM。近年、紅茶のCMが変化している。その内容や登場するタレントはどう変わってきたのか? 紅茶CMを長年チェックしてきたコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 最近、紅茶のコマーシャルが変化してきている。代表例が、キリン『午後の紅茶』。午後ティーのCMといえば、長く女性キャラクターの印象が強かった。古くは1990年代の小泉今日子。おしゃれリーダーでもあった彼女が、ガレージセールに出たり、星の観察をしたりしながら、『午後の紅茶』を楽し気に飲めば、おしゃれ女子は飲まずにいられない。愛飲者にプレゼントされた『コイズミトランク』も毎年デザインが変わって、女の子たちに人気だった。ちなみに当時の主流は、缶入りである。

 その後、2000年代には松浦亜弥が登場。夏は氷を入れた大ジョッキに紅茶を注ぎ、「グッビグビ!!」と飲み干したり、ハトの被り物をして三時には午後の紅茶をと歌い踊る松浦は、お茶を楽しむというキョンキョンの文化系路線から、一気にゴクゴクの体育会系に変化。プレゼントのトランクの通称も「あやトラ」とパンチがある。元気のいい女の子の象徴的CMだった。

 さらに2010年代には、スーツ姿の新入社員・蒼井優がオフィスで紅茶を飲みながら一息ついたり、コンビニで「箱入り!」と驚きながら、女子高生たちに人気の箱入り紅茶を手にしたりと働く女性路線に。近年は、上白石萌歌がaikoの『カブトムシ』やスピッツの『楓』など青春路線のシリーズも話題になってきた。

 そんな流れを経ての今年の『午後の紅茶』。「紅茶派。」をキャッチフレーズにしたCMに出てくるのは、深田恭子、新木優子、リリー・フランキーである。「紅茶派宣言篇」「紅茶派宣言 ありのままの私篇」では、仕事をしたり、友だちと笑ったりしつつ、紅茶を飲む三人がそれぞれ映し出される。仕掛けもギャグもなし。ありのままに三人の横にさりげなく紅茶があるのがミソ…と言いたいが、このCMで一番「さりげないミソ」は、リリー・フランキーの存在だ。はるか遠い国から紅茶の国にやってきたおじさんが、「コーヒー派から寝返っちゃおうかな」とつぶやきながら、ここにいることこそ、『午後の紅茶』が一歩違う路線へと進み出た証である。

関連記事

トピックス

中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
マンジャロは腹部に注射する
《美容クリニックで流行》糖尿病治療薬を使った“GLP-1ダイエット”に専門医が警鐘「安全性が不明」「医療倫理的に問題ある」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
公的年金は「社会的扶養」「国民の共同連帯」「所得再分配機能」(写真提供/イメージマート)
《まるで借りパク》政府の基礎年金(国民年金)の底上げ案 財源として厚生年金を流用するのは「目的外使用」ではないのか、受給額が年間8万円以上減額も
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト