大好きだったグループが解散してしまい、もう聴けないと思っていた曲が、再び聴ける。再結成なら大喜びだろうが、1人のメンバーが歌うだけだったら、どうだろうか。解散からまだ3年あまり、元メンバーの動向にモヤモヤするのがSMAPファンたちだ。
「新しい地図」の3人に続き、リーダーの中居正広(47)も所属するジャニーズ事務所を退所。その会見の8日後、NHK『SONGS』でソロデビューしたばかりの木村拓哉(47)が新曲とともにSMAPの名曲『夜空ノムコウ』を披露した。
五角形のエンブレムのセットがSMAPを想起させるとし、SNSで「木村さん五角形(星)の中で夜空ノムコウ歌ったんだね。泣けてくる」といった感動の声が上がる一方、「夜空ノムコウはやっぱり5人がいいなぁ。淋しい」と戸惑いの声もある。
「ほかの4人はジャニーズを離れていますが、ファンは再結成をあきらめていない。木村さんがひとりでSMAPの曲を歌ったことに“嬉しいけど再結成はないってこと?”と寂しがっているファンもいる」(芸能ジャーナリスト・三杉武氏)
1人の元メンバーがグループの楽曲を歌うケースが、トラブルに発展したこともある。伝説的ロックバンド「キャロル」の矢沢永吉(70)とジョニー大倉(故人)の“係争”だ。
「矢沢さんはキャロル解散後にいち早く著作権と肖像権を管理する音楽出版社を立ち上げ、キャロルの権利も一括管理してソロで歌い始めた。そんな矢沢に大倉は『キャロルは矢沢だけのものじゃない』と批判を繰り返しました」(音楽関係者)
その後も大倉がキャロルのセルフカバーアルバムを出そうとするも矢沢が許可せず、一部楽曲が収録できなくなるなど、ファンは複雑な思いを抱え続けた。