日曜昼にユニークな新婚さんが爆笑トークを繰り広げる『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)。今年、50周年を迎えている番組の魅力についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。
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1971年1月の放送スタートから50周年に突入した『新婚さんいらっしゃい!』。出場した新婚さんは4500組以上、放送回数も2500回に迫る。2015年には「同一司会者によるテレビトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録にも認定されるなど、今や世界に誇る番組長寿だが、その長続きの秘密は何か。それはやっぱり出場するカップルのぶっちゃけエピソードが、常に新鮮だからだ。
先日登場した福岡県のカップルの妻は、幼いころからの耳フェチで、夫と初対面の際には「丸顔のアンパンマン」に見えたが、その耳を見た途端、「耳の人きたー!!」と興奮。初のお泊まりデートでは、さすがに夜は我慢したものの、朝には我慢しきれず、耳に触りまくったと告白。「耳と結婚した」とまで断言した。
そして、突如「世界で一番触りたい耳」が文枝の耳だと言い出し、隣に座ってもみもみして大感激。画面片隅には「前代未聞!“妻は耳フェチ”」「耳フェチ妻の衝撃新婚生活」などとテロップが出ていた。50年やっても、まだまだ「前代未聞」がゴロゴロ出てくるんですね…。人間の奥深さを垣間見た気がする。
また、新婚生活の「夜の部」トークが炸裂するのもこの番組ならでは。この福岡のカップルの後に登場した奄美大島出身の同級生カップルは、中学卒業後、10年ぶりに再会、特にしたくもなかったサーフィンデートに出かけたところ、妻は「波に乗れんかったから、わん(私)に乗ってもらった」とケロッと言い出す。さすがの文枝もたじたじするが、夫に「それで?」と質問するのも忘れない。夫は「乗り心地サイコー」って、おいおい。なんだかんだ深夜でもエロトークがしにくい昨今、日曜昼間にこれほどあっけらかんと話ができるのも、素人の新婚さんの強みだ。