──会食後、安倍首相への批判のトーンは弱まっています。今でも批判したいと思いますか。
百田:もっと早く中国人観光客の受け入れを制限すべきだったと思います。入国制限しなかった1月と2月はまったく評価できないですが、もう、過ぎたことを言っても仕方がない。現時点の最善策を取ることが大切です。
全国一斉休校の要請にしても遅きに失したとはいえ、韓国と中国への渡航制限も、習近平の国賓待遇の来日見送りも評価しています。今はベストを尽くしてると思います。
──休校要請については、エビデンスに欠けている政策だと批判も強いですし、私も経済への悪影響が出ることも含めて、やる必要はなかったという立場です。百田さんはどこを評価しているのでしょうか。
百田:学校の休校要請っていうのは、やっぱり、相当なもんやと思っています。ほかの政治家ではビビッてできなかったんじゃないでしょうか。エビデンスに欠けるという批判ですが、そもそも未知の感染症に対してエビデンスなんかないですよ。総理がリーダーシップをとって、果敢に休校をとりあえずやってみて、感染を防ぐという成果が出たらいいじゃないですか。
──評価はリーダーシップにあるということですか?
百田:そうです。こういうことに関してはやっぱり、果敢にやらないといけないでしょう。官僚っていうのは自分から決めませんからね、絶対に。
※週刊ポスト2020年4月3日号