東京の桜の満開が観測された3月22日、愛子さま(18才)が学習院女子高等科を卒業された。卒業式にともない、愛子さまはおひとりでメディアからの声がけに応えられた。
「長年、愛子さまの成長を見守ってきた侍従やベテラン記者は、その堂々とした立派なお姿に万感の思いだったといいます。
女子中等科入学式のときには、“なんて答えればいいの?”とそばにいらした雅子さまに確認する様子も見られましたが、今回はおひとりで対応されることになりました。
両陛下も、やはり一人娘の親ですね。初めてのことだけに、“きちんと受け答えができるかどうか”と気が気でなかったそうですよ」(皇室ジャーナリスト)
もちろんそのご心配は杞憂だった。校門前に並んだカメラの前で愛子さまは、落ち着いた様子で受け答えをされた。
「はきはきと受け答えをされていて、マスク越しでもそのお声はしっかりと聞こえてきました。大勢の記者を前にしても動揺することなく、落ち着いたご様子。“充実した学校生活でした”などと自然な言葉でご自分のお気持ちを表現されていて、胸にこみあげてくるものがありました」(皇室記者)
記者からの声がけを終えると、ほかの生徒に呼ばれるようにして、ポニーテールの髪を揺らしながら記念撮影へ。その表情は、「陛下の長女」から「人気者の高校3年生」へと一変した。校舎の前で後輩と思しき生徒からオレンジ色のガーベラなどで作られた花束やプレゼントを受け取ると、足取り軽く校舎の方へと向かわれた。
卒業式が終わっても、なかなか学び舎を後にしようとされなかった愛子さま。《多くの素晴らしい友人に恵まれて、とても楽しく充実した学校生活を送ることができました》という言葉の通り、思い出が詰まった場所への別れを惜しまれていた。
そうした愛子さまの着実なご成長を、両陛下もさぞかしお喜びだろう。しかし、おふたりのお姿は卒業式には見られなかった。
「新型コロナウイルス蔓延の影響があっても、卒業式そのものは保護者の出席が可能でしたし、両陛下も出席されるものと思われていました。
しかし、世間では、卒業式が中止になった学校や、開催しても保護者が参加できない学校もありました。両陛下は、もし自分たちが卒業式に出席したら、それを見て複雑な思いを抱く国民もいるかもしれないとお考えになられたようです。国民の気持ちを考慮され、悩みながらも欠席を決めたのではないでしょうか。わが子の晴れ舞台を見たくても見られない多くの国民と同じ思いを共有することを、両陛下は選ばれたのです」(宮内庁関係者)