ライフ

血圧「上昇」「下降」に潜む脳梗塞・心筋梗塞の重大リスク

血圧の数値の上昇・下降の意味は

 血圧は上(収縮期)が140mmHg以上、下(拡張期)が90mmHg以上だと「高血圧」と診断される。だが、基準値内であっても、毎年「じわじわ上昇」しているようなら要注意だ。ナビタスクリニック理事長の久住英二医師がこう話す。

「血圧が上がるメカニズムは複数あります。たとえば、50歳を過ぎると、ホルモン分泌のバランスが変化することにより血圧が上がってくる。つまり、加齢とともにある程度は上がっていくものですが、特定の兆候を伴っている場合は、たとえ基準値内でも注意が必要です」

 警戒しなければならないのが、睡眠時無呼吸症候群を伴っている可能性だ。眠っている間に10秒以上呼吸が停止している「無呼吸」や、呼吸が浅い状態が10秒以上続く「低呼吸」を繰り返す疾患である。

「睡眠時無呼吸症候群の人は呼吸が苦しくなって熟睡できないため、睡眠不足の状態が続き、血圧が上昇してしまいます」(久住医師)

 発症すると、強い眠気や倦怠感、集中力の低下など、日中の活動に影響が出る。低酸素状態が続くことで心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中によって突然死に至るリスクもあるという。

 逆に、高めだった血圧が「急降下」して基準値内に収まったとしても、「血圧が下がった」と喜んでいられるとは限らない。秋津医院院長の秋津壽男医師が警鐘を鳴らす。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン