芸能

高田文夫氏の願い「コロナよ、東京に笑いを届けさせてくれ」

閉塞感を笑いで打破したい

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、新型コロナウイルスの影響で次々と公演が中止になっている東京喜劇についてお送りする。

 * * *
 喪失感が凄い。今朝、ラジオの生放送にむかう直前に志村けん死去の報。無念。コロナが憎い。今から50年前、ドリフのボーヤと作家見習いの小僧としてTBSの稽古場で会った。お互いが“なにもの”でもなかった時代だ……。志村けんのことは次の機会に書く……。東京の喜劇“志村魂”(公演のタイトル)を継承する男たちは、幕が開くのか開かないのかハラハラヒヤヒヤしながら毎日稽古にあけ暮れている。

 まずは“「いだてん」疲れ”もやっととれて、宮藤官九郎が5年ぶりに作・演出する『もうがまんできない』、4月2日から5月3日。下北沢本多劇場。大人計画の中にある演劇ユニット「ウーマンリブ」の公演。おもしろくてヨダレが出そうなメンバー。阿部サダヲ、荒川良々、松尾スズキ。そこへ柄本佑、要潤である。見たい。やって欲しい。

 こちらも東京コメディでとんでもない冴えをいつもみせる宅間孝行の作・演出・主演で「タクフェス春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』」。モト冬樹、ダチョウ倶楽部の肥後克広ら。4月22日から4月29日、渋谷の大和田さくらホール。兵庫公演もある。みな連日稽古してるんだ、コロナよ、やらせてくれ。

 おなじみ三宅裕司ひきいる熱海五郎一座。6月2日から30日、新橋演舞場。『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー』。17年もやってるのですっかり呼吸も合った座員は小倉久寛、渡辺正行、ラサール石井、春風亭昇太、東貴博。今回のゲストは宝塚だった紅ゆずる、AKB48横山由依。みな“笑い”を作っている。コロナよ、やらせてやってくれ。閉塞感でいっぱいのこの日本、東京に笑いを届けようというのだ。どこが悪いのだ。

関連記事

トピックス

現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン