ビジネス

在宅ワーク拡大とともに浸透する「Zoom飲み会」の注意点

新型コロナウイルス感染拡大で休校、代わりにZOOMで授業(AFP=時事)

新型コロナウイルス感染拡大で休校、代わりにZOOMで授業(AFP=時事)

 新型コロナウイルス感染症流行の影響で、リモートワークや在宅ワークが急速に広がっている。その便利なツールとしてビデオ会議のシステムが注目を集めているが、なかでも100人以上の大人数が参加出来る「Zoom」は3月に感染拡大前の20倍以上、利用者が2億人あまりに急増した。最近では仕事の会議やミーティングだけでなく、オンライン飲み会などプライベートでの集まりもZoom上で開催されている。参加者からは、「3密(密閉・密集・密接)」を避けて会いたい人に会える」と好評だ。アプリ事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、Zoom飲み会のメリット・デメリット、注意点について解説する。

 * * *
「誰とも話さない日が続いて寂しかったから、本当に楽しかった」と東京都で一人暮らしをする30 代女性はZoom飲み会に参加しての感想を教えてくれた。「仕事もテレワークだし、家から出ない日が続いていた。気づけば一日誰とも話していないことがあって、しんどかった。久しぶりに同僚たちとわいわい話せてストレス発散になった」。

 Zoomとはスマホ、パソコンで相手の顔や画面をお互いに見ながら、会話することができるサービスだ。複数が同時に参加でき、別々の場所にいる全員の顔を画面上で見ながら話が出来る。主催者から送られてきたURLをタップして、アプリをダウンロードすれば、参加者はサービス登録しないままでも簡単に利用できる。散らかった部屋を見られたくない人には、背景を変えられる機能も用意されている。

 ここでカメラとマイクが自分のパソコンにはないと慌てる前に、よくパソコンを確かめてほしい。ノートパソコンであれば、最近のものはほとんどカメラもマイクも内蔵されているので、そのままZoomに参加できる。他のサービスに比べて直感的に利用できる操作性のよさが決め手となり、新型コロナウイルス感染拡大による在宅ワークの広まりとともに知られるようになった。そのため最近では仕事のためだけでなく、プライベートで複数人が集まること、たとえば飲み会にZoomが利用されるようになっている。

 Zoom飲み会にも、色々な種類があるようだ。あるアイドルの追っかけをしている20代女性は、仲間とZoom鑑賞会をしたという。「ライブDVDを同時に再生しながらZoomでつながった。笑い声とか感想がリアルタイムで聞こえるから、一緒にライブを見ている気分になれる」

 今まで対面で行うのが普通だった飲み会やライブ鑑賞会などをオンラインで同時に楽しむ人が増えているが、体験者に話を聞くと、Zoomだけでなく、様々なサービスが活用されている。たとえば「Zoomは40分で無料時間が終了するというから、LINEでビデオ通話をやった」という声も聞いた。その時のキャプチャを見せてもらったが、みんなエフェクトで猫耳などをつけて同じ時間と空間を満喫している様子がうかがえた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン