7都府県に緊急事態宣言が発令され、日本中で「外出は控える」というムードが高まっている。
困るのは「薬」をどうするかだ。処方薬をもらうためだけに病院に行くのは院内感染のリスクが怖いが、普段から服用している薬を急にやめるのもリスクがある。知っておくべき「病院に行かずに薬をもらう方法」を調査した。
まず検討したいのが「電話」で処方薬をもらう方法だ。厚生労働省は2月29日、かかりつけの医療機関で電話による診療のみで持病の治療薬を処方することを認めると通知を出した。
これまでは、常用する薬をもらうためだけに病院に行き、何時間も待たされることがしばしばあった。院内感染リスクが高まる中で、この変更は朗報だ。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師(内科医)が語る。
「通院による感染リスクを減らすため、高血圧や糖尿病といった慢性的な持病の薬を中心に電話での処方が認められることになりました。
これまで薬をもらっていたかかりつけ医がいる医療機関に相談し、電話での処方箋発行が可能かどうかを確認しましょう。対応できる病院なら、電話口で診察券の番号や名前などを伝え、電話診察の日時を相談する。一部の医療機関では、病院ホームページの専用フォームで電話診療の予約を受け付けています」
予約した日時になると、登録した番号にかかりつけ医から電話がかかってくる。通常の通院時と同じように「体の調子はどうですか」「症状に異変はありませんか」といった問診がなされ、担当医師が薬の用量や種類の変更が必要か否かを判断してくれる。