◆水野真紀
「きれいなお姉さんは好きですか」をキャッチコピーにした家電CMで脚光を浴び、1994年にドラマ『29歳のクリスマス』(フジテレビ系)で結婚願望の強いOLを演じたこともあり、1990年代に「お嫁さんにしたい女優」として人気を集めた。
「私は女優じゃなくて、東宝芸能の女優課に配属されたOLという意識」と話し、高校の卒業アルバムで「10年後の私」の欄に「主婦」と書くなど普通の感覚も持ち合わせた。趣味のお菓子作りを極めるためロンドンの専門学校に留学し、レシピ本を出版。家庭的な女性を好む男性の理想だった。
1999年、巨人対阪神の開幕戦では結婚行進曲のメロディーに乗りながら、純白のウエディングドレス姿、純白のグローブで始球式を行ない、長嶋茂雄監督を喜ばせたことも。2004年、衆議院議員の後藤田正純氏と結婚。陰で夫を支えている。
◆三井ゆり
Jリーグ開幕の翌年である1994年、『スーパーサッカー』(TBS系)のキャスターに就任すると、ほのぼのとした笑顔で、瞬く間に男性の心を掴んだ。
当時、女性保持者0.7%に過ぎなかった日本サッカー協会認定3級審判の資格を取得し、自動車レースのA級ライセンスも持つなど、チャレンジ精神旺盛で頑張り屋な一面も人気を支えた。アクティブな魅力はバラエティ番組でも発揮され、『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)で池に落ちて笑いを取ったこともあった。
スポーツ紙のインタビューで、「どんな家庭を築きたいか?」と聞かれ、「ちゃんとご飯を作って、エプロンというよりかっぽう着の方がいいかな。だんなさんの帰りをきちっと待ちます」とイメージ通りの答えをしたことも。2001年に12歳年上の野口五郎と結婚。2人の子供を授かった。
※週刊ポスト2020年4月24日号