新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、仕事を休まざるを得ないという人も多いだろう。仕事がなくなり自宅待機になれば、当然給料も減り、生活は苦しくなってくる。また、自営業者のなかには、廃業に追い込まれる人もいるだろう。
そんな中、心配なのが、経済的・精神的に追い込まれ、自殺を考える人が増えることだ。元NHKの報道ディレクターで、自殺対策支援センター ライフリンクの清水康之さんはこう話す。
「自殺者(523人)の関係者を調査したところ、自殺した人は、借金・生活苦・多重債務・うつなど、平均4つの悩みを抱えていたことが明らかになりました。だからこそ、専門家が連携して、問題解決に当たる必要があるのです」
そこで問題を解決するための「相談先」を悩みの種類別で紹介する。
◆法的トラブル
【法テラス(日本司法支援センター)】
法的なトラブル解決のための情報やサービスを、全国どこからでも受けられる社会を目指し、国が設立。法制度に関する情報と相談機関・団体等に関する情報を無料提供、収入・資産等が一定以下の場合の無料の法律相談、弁護士・司法書士に手続きを依頼した場合の費用等の立て替え(分割払い制度あり)等を行う。
相談内容:借金、男女、労働、相続など幅広く相談可、
対応:電話は平日9~21時(土曜~17時)。また、犯罪被害支援は専用ダイヤルあり。
【みんなの人権110番】
さまざまな人権問題についての相談を受け付け。ほかに、女性の人権ホットライン、インターネット人権相談窓口等もある。
相談内容:差別や虐待、パワハラなど。
対応:電話(平日8時半~17時15分)、メール(公式サイト内の相談フォーム)。相談は無料。
◆食べ物がない
【セカンドハーベスト・ジャパン】
品質に何の問題もないのに廃棄される食品を引き取り、児童養護施設や路上生活者等に無償で届けるフードバンク。
支援内容:東京・神奈川・埼玉で直営・提携拠点にて個人向け支援も。
対応:食料提供場所は公式サイト内「食品を受け取りたい方へ」で確認。