国内

安倍首相と小池都知事のマスク姿の差異をどう読み解くべきか

「小学生が使う給食用マスクみたい」と言われる安倍首相の布マスク姿(時事通信フォト)

「小学生が使う給食用マスクみたい」と言われる安倍首相の布マスク姿(時事通信フォト)

 ストレスは日々募る。感染対策の是非をめぐってはそれぞれに感じるところがあるだろう。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が為政者が発するメッセージについて考察した。

 * * *
 日本全体がコロナ危機に疲弊しているさなか。疲弊をより一層深める可能性をはらんだコンテンツを、わざわざ投下してくれる国家のトップ。あの「うちで踊ろう」動画騒動について、首相サイドは「35万のいいねをもらった」と自賛。「批判の声が届いているのか」と問われ菅官房長官は、「若い人に対しての発信、配信として取り入れさせていただいた」と返答。一言でいえば「あれで良かった」という総括です。そして畳みかけるようにいずれポストに届くであろう二枚の布マスク……。

 とはいえ、「批判ばかりしていてもダメだ」「揚げ足取りをするな」という意見も聞かれる昨今。たしかに建設的な提案が大事だと思います。ぜひ、安倍首相はこれまで自己アピールにかけてきたすべての手間・暇・人材・コストを、今後は医療崩壊を回避する喫緊の対策、発熱外来の整備や防護服の増産、治療薬アビガン等の供給に注入してください。吉村洋文大阪知事の言うように「政治家はボロボロになったら使い捨てでいい」という仕事の仕方にシフトしてください。

 表情、しぐさ、身につけているもの。テレビや動画での情報発信は当然のことながら言語以外のメッセージも含まれています。すべてがメッセージを発しています。安倍氏は自分の布マスク姿が発信している「言語以外のメッセージ」をどこまで自覚し理解しているでしょうか? いまだにマスクのサイズが小さすぎることは? 小学生の給食マスクと同じような素材の安っぽさは? 「たった一枚のマスク顔のビジュアルがこれほど雄弁に物語る」という自覚を、国のトップなら当然持っていてよいはずです。

「たった一つのマスク顔」が雄弁に物語る。その例として、小池百合子東京都知事はどうでしょう? マスクのサイズについては首相の「小さすぎる」問題に対して、小池都知事は「大きすぎる」という指摘も。

「小さすぎても大きすぎても隙間はできてしまいます。そういった意味では安倍首相も小池都知事もマスクの目的をよく理解しているのか疑問です」(聖路加国際大学大学院准教授・大西一成氏『NEWSポストセブン』2020.4.15)

 ただし、小池都知事の情報発信における戦略は安倍首相に比べると格段に周到のよう。最初は大きすぎたマスクがだんだんフィットするサイズへと変わってきている。実際、会見画像で確認すると、頬を覆う面積やあごの出方に変化が見られます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン