ライフ

コロナ死亡者は7割が男、誤嚥性肺炎や脳出血等も男が重症化

日本のコロナの死者は7割が男性

 日本での新型コロナの死者は7割が男性──この偏りに不安を抱く男性は多いだろうが、実はほかにも、男性のほうが重症化しやすい病気がある。その原因は、飲酒・喫煙など男性に多く見られる生活習慣リスクだけとは限らない。世界各国の医学研究によれば、他にも気になるファクターが隠されているという──。

◆喉の筋肉が衰えやすい

 2018年の厚労省の人口動態統計を見ると、誤嚥性肺炎にかかった男性の人口10万人あたりの死亡率は35.8で、女性の死亡率26.4を上回る。

「誤嚥性肺炎における男女の死亡率の違いは、喉仏の筋肉とかかわりがあります」

 そう指摘するのは、『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』の著者で、西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎医師だ。

「飲食物や唾液を飲み込む際、食道行きと気管行きを仕分ける『フタ(防波堤)』となる喉頭蓋を動かすのが、喉仏の筋肉です。この筋肉が衰えると喉の『フタ』の動きが悪くなり、飲食物などが気管に入って誤嚥しやすくなります。こうした喉仏の筋肉の衰えは、女性よりも男性に顕著です」(同前)

 喉仏の筋力低下に男女差が生まれるのは、「言葉によるコミュニケーション量」が一因と西山医師は指摘する。

「喉仏の筋肉は加齢によって衰え、早ければ40代から衰退が始まります。60代以降の男性は女性に比べて喋る機会が少なくなる傾向がある。筋肉は使わなければ衰えるので、高齢男性ほど喉仏の筋肉が衰え、誤嚥性肺炎を招きやすくなります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン