国内

新型コロナ禍でテレビが招いた“純粋バカ”による大暴走

品切れが続いた(時事通信フォト)

 ネット、とくにSNSの影響力が強まったと言われるが、まだまだテレビが人々に及ぼす影響は大きい。新型コロナウイルスの流行に伴う混乱のなかで、テレビ報道によって出現した現象について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が読み解く。

 * * *
 有事の際、報道はいかにあるべきかが新型コロナ禍の中、ネットではしきりと議論されるようになった。その筆頭は2月末に発生した「トイレットペーパー買い占め騒動」だが、4月末になってもトイレットペーパー及びティッシュペーパーの品薄状態は収まっていない。

 この件の発端は、ツイッターで発せられた「紙製品を作っている中国の工場がストップしたからトイレットペーパーがなくなる」といった説とされている。だが、東京女子大学現代教養学部教授で社会心理学者の橋元良明氏は『女性セブン』の取材に「今回の買いだめ行動は、SNSよりも圧倒的にテレビの影響が大きいと見ています」と述べている(4月23日号)。

 つまり、「棚から消えています!」という報道をテレビが一度でもしてしまうとドラッグストアに開店前から列ができる状態になってしまう、ということだ。コロナ報道で物議を醸したのがこの「棚からなくなってます!」報道に加え「若者がこんなにたくさん江ノ島を訪れています!」「高齢者がこんなにたくさん巣鴨の縁日に来ています!」といった「混んでます!」報道だ。

 こうした報道により「な~んだ、大丈夫じゃん。今度の週末は江ノ島行こうっと♪」といった状況になり、4月19日、快晴の江ノ島近くは大渋滞になった。この件だが、前週末の大混雑を受けて各自治体は県営・市営の駐車場の多くを閉鎖するという措置を取った。この事実を知らない人々が車で江ノ島近くに殺到し大渋滞を起こし、地元住民から総スカンとなったということだ。

関連記事

トピックス

約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
チェーン店ではない昔ながらのレトロな喫茶店は日本の若者だけでなくインバウンド客からも人気を集めている(写真提供/イメージマート)
インバウンド客が行列をつくる「レトロな喫茶店」 マスターが悩まされる支払いトラブル「ドルしかない」客に「コンビニでおろしてきて」と伝えても「十中八九、戻ってこない」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
事件は、琵琶湖からほど近い滋賀県長浜市の閑静な住宅街で起きた(時事通信フォト)
「死んじゃうんじゃないの、なんて冗談を…」裁判所事務官の“黄色い家”の冷凍庫から女性遺体 証言で浮かび上がった“奇妙な家族関係”《事件の端緒はある夫婦の遺書》
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン