政治や政権がおかしい。誰もがそう思いながら、その声は届かない。首相は自らに賛同を示す「いいね」以外、受け付けないからだ。だが、政界の先達たる亀井静香氏(83)の直言ならば、無視するわけにはいかないだろう。亀井氏がコロナ禍に覆われている日本に意見する。
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今の事態は、人類が生存を続けるか、死滅してしまうのか、その岐路に立っている。こういう状況だから、物理的な対応も、知恵も出し、あらゆる手段を講じなければならない。
そのための財源はいまの日本には無制限にある。日銀が国債の買い取りをバンバンできるようになった。政府が国債を発行すれば、日銀がどんどん買い取ってくれる。無制限に財源を調達することができるのです。だから政府は、「財源がない」とは言えません。
まず問われているのは国民の覚悟です。自由に過ごすことを選ぶのか、生き延びるために自由の制約を受け入れるのか。これを国民が選ばねばならない。
その上で政府は、国民の自由を奪っちゃならないが、自由な移動を最大限制限する措置を取らねばならない。今も繁華街をウロウロと多くの国民が出歩いている。それこそ、自衛隊と警察を街頭に出して、外出している住民を家に帰らせる。それくらいのことをしなくてはならん。
なのに政府は何もやっておらんじゃないか。緊急事態宣言を出しても、都道府県に外出自粛の要請や企業や商店に対する補償をやらせている。日本全体の問題なのだから自治体ではなく政府が先頭に立って直接行なうように改めねばならない。