【東京国立博物館(東京)】カメラのズームアップが引き出す驚きの臨場感

東京国立博物館(東京)

 国の重要文化財に指定される『仏涅槃図』と、国宝『十六羅漢像』を同館研究員・沖松健次郎氏が丁寧に解説する。絵画の隅々をカメラがズームアップし、さながら目を細めて館内を巡る臨場感に浸ることができる。たとえば『仏涅槃図』。穏やかな表情や膝を抱えて落胆している姿など、釈迦が亡くなった時の人々の様子が豊かに表現されていることに気付かされる。そして『十六羅漢像』では、色の使い方を重視した作画だったことに驚かされる。

『十六羅漢像(第二尊者)』(国宝)平安時代・11世紀 95.8×51.6センチ/東京国立博物館蔵

『オンラインギャラリーツアー 沖松研究員が語る、仏涅槃図の世界』
※オンライン限定の動画
美術館情報/1872年創設。日本で最も歴史の長い博物館。国宝89件、重要文化財646件を含む、約12万件の収蔵品は圧巻。同館HPでは、沖松研究員以外の研究員によるオンラインギャラリーツアーも公開中

【東洋文庫ミュージアム(東京)】美術ライターと学芸員による女子トークに癒やされる

東洋文庫ミュージアム(東京)

 美術系ライターとして活躍する橋本麻里氏と、同館学芸員・篠木由喜氏による解説は、冒頭から「……思わず見つめ合ってしまいました(笑い)」と終始微笑ましい絶妙の掛け合いで楽しい。天井まで埋め尽くす書棚が圧巻のモリソン書庫は見どころのひとつだが、「ちなみにここをコスプレ会場として貸し出すこともあるんですよ」「えっ!」など、驚きのマル秘情報も満載。最後のミュージアムショップでは意外な商品が販売されていることも紹介する。

『アヘン吸煙者とばくち打ち』ハリー・ダレル作/東洋文庫蔵

『大清帝国展』
※5月17日まで開催予定の展覧会(休館中)の動画
美術館情報/1924年開館。三菱財閥創始者・岩崎弥太郎の長男である久弥が創設したアジアの研究図書館。2011年よりミュージアムを併設し、一般の利用者も受け入れている

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン