ビジネス

ホンダの中古車サブスクが人気 若者のクルマ離れ解消なるか

ユーザー目線のサービスと価格で勝負に出るホンダのサブスク

ユーザー目線のサービスと価格で勝負に出るホンダのサブスク

 ホンダの中古車が月額定額制で借りられるサービスが人気となっている。折しもコロナ感染の脅威から公共交通機関を避ける人が多い中、「若者のクルマ離れ」解消の契機となるか。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏がレポートする。

 * * *
 自動車業界で新たな需要創出のネタとして期待が大きく膨らんでいるクルマのサブスクリプション(月額定額制)サービス。

 自分で購入するときのように高額な頭金を用意する必要がなく、月々決まった額を払うだけでOKというシンプルな消費形態は若年層に向く……という皮算用で自動車メーカーやリース会社などが続々とサービスを開設しているが、現実は厳しく、苦戦の報ばかりが目に付く。

 そんな中、ホンダが興味深いサブスクを始めた。中古車を月額定額制で借りることができる「Hondaマンスリーオーナー」だ。

 滑り出しは好調だ。現在、埼玉県和光市の中古車センター、Uセレクト城北の1拠点のみでサービスを行っている(4月29日~5月6日は休店)が、予約サイトを見ると33台が利用中、11台が予約済み、2台が仮予約、2台が準備中で、今すぐ予約できるクルマが1台もないという状況だった(4月28日時点)。まさに“早い者勝ち状態”である。

 なぜホンダのサブスクだけが日本の顧客に受け入れられているのか。理由はいつでも違約金なしで解約可能であることから実質月単位で借りることができるという手軽さと、価格の安さの2点であろう。

 契約は最長11か月だが、それを超えて使いたい場合は再契約をすればいいという。車両が免責5万円、対人、対物、搭乗者傷害は免責0円というフルスペックの任意保険込みでスターティングプライスは税込み2万9800円と、レンタカーを数日借りるのと同等。これで1台のクルマを占有できてしまうのである。レンタカーより面倒な点は車庫証明を取得する必要があることくらいだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン