異色の「アイドル出身アナ」として2005年にフジテレビに入社し、大きな注目を集めた平井理央さん(現在はフリーアナウンサー)。入社早々からハードに働き、アイドル並みの人気を誇った。フジテレビ在籍当時について、語ってくれた。
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思い出深いのは、入社3年目で担当させていただいた「バレーボールワールドカップ」で、本田朋子さんや松尾翠さんと一緒に「バレーボール3人娘」として活動していた時です。
バレー部出身の私にとって本当に光栄でしたが、とにかくハードでした。1か月間、日本各地を飛び回って中継、深夜番組、そして朝練取材と1日の密度が濃かったです。まだ働き方改革なんて言葉も生まれる前だったので、睡眠と食事以外はほぼ働いていました。
激務の毎日でしたが、とにかくやりがいのある日々でした。『すぽると!』で東京マラソンに挑戦した時は、緊張する私に高橋尚子さんが「普段よりいい自分を見せようと思っているからじゃないかな? いつも通りの自分でいいと思えば緊張しないよ」と声をかけてくださいました。本当にその通りで、いまでもお守りのような言葉です。