お笑い芸人・志村けんさん(享年70)が、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった直後の4月初旬に、週刊誌上で『志村けんさん「孤独な天才」支えた最後の女性』とのタイトルで、独占インタビューが掲載されたモデルの奥村美香さん(32才)が、「いま一度、きちんと伝えたいことがあります」と、NEWSポストセブンの取材に応じた。
前述のインタビューで奥村さんは、約2年半前から最近まで志村さんとデートを繰り返していたことなどを明かし、インターネット上では「故人のことをベラベラしゃべるなんてひどい」と、バッシングにさらされた。その直後に、自身のSNSでは反論したが、24時間で投稿が消えてしまうインスタグラムのストーリーだったこともあり、その真意はほとんど伝わらないままだった。
奥村さんはもう一度話すことで、再びバッシングに晒される恐れがあることを承知の上で、「志村けんさんは、私に対して下心があったとか、(恋人といった)そういう関係じゃなかったんです。それは、どうしてもはっきりお伝えしておきたくて、お話しさせていただくことにしました」と語り、こう続けた。
「本当に気遣いの人で、私みたいな芸能界の片隅にいる人間にまで優しくしてくれた。それが彼の人の良さだったんです。私は“最後の女性”ではなく、一人の芸能界の後輩として優しくしてくれていました」
奥村さんの体調が悪いと知ると、「元気づけようと、自撮り写真や(『天才!志村どうぶつ園』で共演したチンパンジーの)パンくんとの写真とかを送ってくれて、励ましてくれました」という。
ペアチケットを用意してもらい、母親と一緒に志村さんの舞台を見に行ったこともある。
「けんさんは“絶対に母親を大事にしろ”って何度も言っていました。私の母の誕生日を一緒に祝ってくれたこともありました。けんさん自身、お母さまのことが大好きだったから、私にもそう教えてくれたんだと思います」と、感謝の思いを明かした。
志村さんは、奥村さんの将来を心配してくれていたという。思わず奥村さんが「けんさんの番組とか舞台とかに出られたら幸せです」と言ったこともあるという。すると「ダンスもできるのか。じゃあ、何か考えておくから、舞台や番組のスタジオに一度見学に来てみなよ」と言われ、彼女は喜んだという。