いま、トップアスリートたちが次々とYouTubeチャンネルを開設している。コロナ禍で、練習がままならない中でも、自宅でできるトレーニングやプライベートな一面を披露。画面から語りかけるその姿に、ファンとの距離が縮まっている。
◆アスリート本人が技術指導
アスリートによるYouTubeが注目を浴びるのは、その身近さ。世界で活躍するアスリートたちが画面から語りかけ、自らのトレーニング方法や技術を事細かに解説する動画を公開している。
日本人初の100m9秒台を記録した陸上の桐生祥秀選手(24才)は、ツイッターなどで【#教えて桐生選手】と題して動画付きで送られてきた走りの悩みに対して直々にアドバイス。彼を指導する土江寛裕コーチ(45才)と小島茂之コーチ(40才)と共にスタートの姿勢や力の入れ具合などを懇切丁寧に指摘している。
桐生選手自らのスタートの姿勢も見せながら、アドバイスを送るので、「わかりやすい」「これマジで金払うレベルで羨ましい笑」などと絶賛する声が寄せられている。
◆本人直伝のマエケン体操に待ってました!の声続出
マエケンの愛称で親しまれる日本人メジャーリーガー、ミネソタ・ツインズの前田健太投手(32才)は、今年2月20日に開設。始めたきっかけとして、「スポーツ界に貢献したい思いがずっとあったから」と前田投手本人が語る。
「子供の頃から野球を始め、いろんなかたのおかげで現在の自分があるのですが、どうしても野球の場合、プロとアマチュアの壁があります。ぼくが直接、高校生以上のアマチュア選手に指導する機会は持てません。
そんな中、野球が好きな子供たちや彼らを指導するかたがた、親御さんら、そして声援を送ってくださる皆さんのために何かできないかと考えたとき、YouTubeを使えばできることがあるかもしれない。現役であるからこそ発信できることがある、むしろ発信すべきなのではないかと思ったのです」(前田投手・以下同)