「“あと一杯”などと言い、なかなか帰っていただけなかった。他のお客さんにも絡み出したので“警察を呼びますよ”と伝えると“どうぞ呼んで”と言うので、やむなく通報したんです。警察官が店内に入ってくるとさすがに驚いた様子でしたが、警察官に促されて抵抗することなくパトカーに乗せられていきました。
普段なら楽しく一緒に飲めたかもしれないですが、デリケートな時期なのに他のお客さんに迷惑をかけちゃったので。議員秘書は大変な仕事でしょうからストレスがたまっていたのかもしれませんが……」
国民が自粛生活を送る中で、県外に“遠征”して警察沙汰とは……。伊吹事務所に事実関係と見解を問うと、「うちでは(新聞の)4大紙以外の取材はお断わりしている」との回答。そこで確認のためにS氏の携帯電話にかけると、
「その件は公務とは関係がない。お答えする義務がない」と繰り返し、「誰かが私の携帯番号を不特定多数に伝えている。私の個人情報が洩れているから警察に通報しなくてはならない。それでいいんですか」など抗議の弁。
かつて「名議長」と与野党から一目置かれた伊吹氏はこの主張を認めてしまうのだろうか。
※週刊ポスト2020年6月5日号