今、あるオーディション番組が注目を集めている。Huluなどで配信されている『Nizi Project』がそれで、世界的なガールズグループを目指して少女たちが歌やダンスの特訓に励む様子が密着されている。盛り上がりは日増しに高まっていて、放送、配信されるたびにTwitterのトレンドワードの上位にあがるほどの人気ぶりだ。これまでのオーディション番組とはどこが違うのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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今、ネットとテレビで最もホットなガールズグループと言えば、Nizi Projectでしょう。正確には、「まだオーディションの真っ最中の練習生」であり、『Nizi Project』は番組名でグループ名ではありません。
『Nizi Project』はソニーミュージックと、TWICEや2PMらが所属する韓国の芸能事務所JYPが共同開催しているオーディションの密着番組。1月31日からHuluで『Nizi Project』(毎週金曜22時)が配信されていましたが、4月17日から地上波の日本テレビでも『虹のかけ橋』(木曜24時59分)という別番組もスタートしています。
さらに朝の情報番組『スッキリ』でも、1月31日、2月13日、24日、3月6日、19日、20日、4月10日、17日、29日、5月4日、5日、6日、14日、15日、21日、22日に特集を組むなど現在は週2ペースで放送。頻度が増えているだけでなく、ゴールデンウイークに4日間の緊急特集を組むほど力を入れていますし、5月9日には深夜の『夜バゲット』でも特集されました。「今秋だろう」と言われているデビューに向けて、日本テレビにとって「いかに期待できるコンテンツと位置付けられているか」がうかがえます。
◆すぐソロデビューできそうな逸材たち