有名人のYouTube公式チャンネル開設が増加中。そんななか、注目を集めているのが有名アスリートだ。外出自粛中で試合や練習もままならない状態だが、自宅でのトレーニング姿やプライベートの様子を公開し、人気となっている。
◆撮影機材は競技とプライベートで使い分け
リオ五輪代表で、東京五輪を目指す競泳の塩浦慎理選手(28才・イトマン東進所属)はYouTubeを始めてから、ファンとの距離がより身近になったという。
「ぼくたちは基本、試合では泳いでいるところしかお見せできませんが、それ以外のパーソナルな部分は、文章より動画の方が伝わりやすいのかなと思って始めました。すると、好意的なコメントが多く寄せられ、ツイッターなどほかのSNSに比べて、応援されている実感や距離がより身近に感じられるようになりました」(塩浦選手・以下同)
主に投稿しているのは、自身が専門とするクロールが速くなるためのスイミング講座。水泳をやっている子供たちや趣味で泳いでいる人たち向けに自らが技術解説をする。
「ぼくが現役で日本代表として泳いでいるので、“代表選手の生のトレーニングを知ることができて、より応援したくなりました”と会場に来てくれる人が増えたというのがうれしいですね。ぼくたちアスリートは、何よりお客さんありき。会場に足を運んでくれるファンのかたが喜んでくださるものを配信していきたいんです」
動画を撮り、編集するのは、アスリートのSNSに精通している同級生。
「ぼくはトレーニングに忙しいのと、撮影や編集のスキルを持っていないので、ほとんどお任せです。ぼくが決めるのは動画のテーマ。自分が発信したい内容を自由に伝えられますが、その半面、余計なことを言ってしまうリスクもあるので、第三者の編集が入るのはありがたいです」