新型コロナウイルスの影響で、外出にはマスクが欠かせなくなった。リモートワークの普及やステイホームでメイクする機会が減ったという女性も少なくないが、仕事などで出かける時には「マスクだからノーメイクで」というわけにはいかないケースもある。
「マスクをつけたときに見えているのは、目と眉です。でも、ここだけ張り切りすぎてもマスクとは合わないので、バランスを考えましょう」と語るのは、『たるみはメイクでなくせます!』の著書があり、雑誌『女性セブン』でメイク法を紹介し続けているメイクアップ・アーティストの山本浩未さんだ。自身の経験を踏まえた“脱おばさん”的視点での元気メイクのアドバイスにファンが多い。
「マスクをして目と眉しか見えてないのに、“おばさん”と感づかれることがあります。なぜなら、たるみの悪影響がもっとも出やすいところだからです」(山本さん。以下同)
たるみは年齢の影響だけではなく、20代後半でも「たるみが気になる」という女性は多いという。たるみが起きると、上側は間延びして、下側は詰まってくる。つまり、目全体(とくに目尻)が下がり、眉山が目立って三角眉に近くなる。そして、眉と目の間が広くなる。
「そうなると、福笑いっぽい顔になってくるんです。マスクをしていると、その特徴的な眉と目だけ見えることになります」
そうすると、「眠そう」「疲れてます?」と言われがちな“間延び顔”に見えてしまいかねない。このたるみ問題は、眉メイクの工夫でカバーできるという。
「顔の中で最も太く存在感があり、目のフレームとなってくれる黒色の眉毛。ここを整えることは、ポイントメイクの中でもいちばん効果的で、たるんでいるように見える部分を引き上げてくれます。
キモは、眉の下側のラインを、ストレートにとること。眉頭から眉山に向かって、少しナナメ上に上昇するような眉をイメージして輪郭をとってください。
眉の下側は、ペンシルで一直線の線を描いても不自然に見えないというメリットがあります。だから繊細に1本ずつ毛を描くような手間をかけなくてもOK。後からササッとブラシでとかすだけでサマになり、失敗知らずです。テクニックに自信のない人でも、この眉の描き方なら実践できるはずです」
眉の下側をストレートラインにすることで、まぶたのたるみ感を払拭。ブラウンのアイブロウペンシル1本で、印象はキリッと変わる。眉だけなら、男性にもおすすめだという。以下が、山本さんが紹介してくれた眉メイクのポイントだ。
【1】下のラインをまっすぐに決める
まずは眉の下側の輪郭をとる。眉頭から約1cm離れたところから、眉山の下までストレートな線になるように線を引く。
【2】眉尻の輪郭を描く
次に、上側の輪郭をとる。上は、眉山から眉尻まで。斜め下方向に描き、先に描いた下側のラインとつなげる。