全国で9割以上の学校が休校措置を取るなか、子供たちにとって、この期間を有意義に過ごせるかどうかはその後の学力にも影響する大問題だ。東大合格ランキング上位常連の進学校の生徒たちを取材すると、やっぱり「できる子供」は時間の使い方が一味違っていた。
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全国でコロナ休校が続くなか、“超進学校”でも対策が講じられている。
東大合格者数日本一を誇る開成中学・高校(東京都荒川区)では、4月半ばからオンラインでの授業や課題を導入した。同高校教務委員長の神田邦彦氏が語る。
「対面での授業ができない代わりに、双方向のオンライン授業や録画した講義を動画配信したりするなど、各教科の教員ごとに工夫しつつ、学年ごとに週単位で時間割を組んでいます」
西の名門、灘中学・高校(神戸市東灘区)でも、5月の連休明けからグーグルの「クラスルーム」というサービスを用いたウェブ配信授業が始まった。
「できるだけ平常授業と変わらない量をこなせるよう、プレゼンソフトを使った音声解説付き教材や、期限付きの課題を出しています。多くの生徒がパソコンやスマホで配信授業を視聴しており、平時の7~8割の内容は達成できていると思います」(海保雅一教頭)
生徒の自主性を重んじる校風で知られる麻布中学・高校(東京都港区)では、平秀明校長が休校前、生徒にこんな言葉を送った。