女子アナの個性に賭けた挑戦的な企画が、TBSで存在した。2012年から約2年間放送された伝説の深夜バラエティ番組『女子アナの罰』だ。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が語る。
「“人気のないTBSの女子アナを愛のある罰ゲームで素敵なアナウンサーへ導く”という斬新な番組で、女子アナファンにはたまらないと高視聴率でした。
罰ゲームで女子アナの額に“メス犬”といたずら書きするなど、“ここまでやるか!”と毎週ヒヤヒヤ観ていました。彼女たちをイジるMCのサンドウィッチマン・伊達みきおと大久保佳代子の容赦のなさが良かったですね」(丸山氏、以下同)
容姿端麗な女子アナにコスプレをさせたり、「街頭人気調査」で同僚同士が人気を競い合うなど女子アナを“タレント”として扱う内容が注目を浴びた。異例の人気からDVD化も果たし、思惑通り女子アナの知名度向上に大いに貢献した。
「若手アナにそれぞれのキャラを定着させたのが大きい。林みなほアナは身長をイジられ、元アイドルで露出の多い私服を着ていた佐藤渚アナは“ズベ公”というあだ名を付けられていた。平成初期ならまだしも、すでにコンプライアンスが厳しくなっていた数年前としては攻めすぎでしたね」